種類
ありがとう
一重の手まり咲き品種。土によって、花色はピンクから青に咲き分ける。花弁の縁には白色の覆輪が入る。この品種の覆輪は比較的安定しており、屋外の昼夜の寒暖差があるところで栽培すると、太く、はっきりとした覆輪が出やすい。
生育は旺盛で、枝はしっかり太くて丈夫。病気にも強い。ほかのアジサイにも言えることだが、午前中の柔らかい日光を十分にあてて育てると花色が濃く色づくため、鮮やかな地色と白覆輪のツートンカラーが楽しめる。
雨の物語(あめのものがたり)
咲き始めは白~淡い空色で、後に美しい澄んだブルーとなる。一つ一つの花はやや小型で、ハイドランジア・アナベルに似た形状の花を密に着ける。
ウェディングブーケ
八重のガク咲き。中心の両性花はいびつになりやすく、独特な花形となる。
整った星型の装飾花と、いびつな両性花の組み合わせが見ていて飽きない。
おはよう
ガク咲き八重品種。花色はピンクから藤色に色づく。周りの装飾花が大きく発達し、一つの花が8センチ近くまで成長することがある。花の大きさもさることながら、花びらの数も20枚近くと多くて豪華。
中心の両性花も八重となり、咲き進むにつれ、発達する。
ギャラクシー
八重のテマリ咲き。お星様のような花がギュッと詰まった様子はまさにギャラクシー(=銀河)といったところ。花びらは小さいが、密に咲くため、ボリューム満点。
小 町(こまち)
丸い花弁を持つ濃紅~濃紫の八重咲。八重咲き品種の中では、今のところ最も色の濃い品種の一つ。毎年安定して良く咲く優秀品種。
木はガクアジサイタイプで枝葉は山アジサイ系に比べ大柄になる。
ダンシングスノー
純白の花びらが上品な印象を与える、八重・がく~半てまり咲のアジサイ。装飾花の花びらは幅が広く、一輪一輪が白いバラのよう。花つきは良い。
ティンカーベル
覆輪の八重咲き品種で、同じく白覆輪のピーターパンと兄弟株。この品種は冬の寒さと乾燥に強く、芽飛びしにくい。丈夫で生育旺盛。
初 恋(はつこい)
花弁の縁に切れ込みが入り、咲き始めは紅色の覆輪となるガク咲き。山アジサイ系のキヨスミサワアジサイの血を引き、葉の形状は山アジサイの流れをくんだものとなる。このため枝はやや細く、山アジサイ同様葉の表面の艶はない。
咲き始めは装飾花に紅色の覆輪が入り可愛らしい。その名前から女性に人気が高い。
ピーターパン
白い覆輪が目立つ、八重・がく~半てまり咲のアジサイ。こんぺいとうに似るが、ピーターパンは両性花が装飾花のようになるか、ほとんど発達しない。また、装飾花の花数もこんぺいとうより多く、見ごたえがある。
メロディー
一重のテマリ咲き。白地に青からピンク色の中ぼかしが入り、やさしげな印象を受ける品種。咲き始めは無地に近く、咲き進むにつれて、ぼかしがはっきりとする。
ぼかしの入り方は、同じ株の花でも異なり、花弁の脈に沿って細長く入るもの、花弁を広く染めて、白覆輪のようになるものなど、幅広い。
モナリザ
ピンク~薄紫に白覆輪、弁の縁に刻みが入るテマリ咲。
一重であるが、白覆輪とナデシコ弁が華やかで、八重に引けを取らない。
ラピスラズリ
一重であるが、その名の通り、深い群青色が目を引くアジサイ。アルミニウムを含んだ酸性土壌で栽培することで、美しい花色を見ることができる。成長は緩慢なので、鉢植えにも向く。